| ■知っていますか?津波のこと■
●津波の常識
日本最大の津波高さは85m(1771年4月24日・明和大津波で石垣島で記録・死者12,000人)。 「tsunami」という言葉が世界語として通用するほど、日本は繰り返し大津波に襲われる世界有数の津波被災国なのです。
津波は海底地震や海底火山噴火などにより、海底が跳ね上がったり、陥没した時に発生しますが、津波が襲うスピードは水深によって異なり、水深が深いほど陸に押し寄せるスピードが早くなります。例えば「チリ地震津波」の場合、22時間30分後、約18,000q離れた日本の三陸沿岸に津波が押し寄せました。約800km/hの速度で襲ってきた計算となります。
このように、海外や遠隔地の地震でも津波の警戒を怠ってはいけません。海底の崩壊状況によって、海水が一旦引いてから押し寄せるものと、いきなり押し寄せてくるものとがあるので、海岸線では地震イコール津波警報と思って、揺れを感じたら迅速に高台に避難する事が大切です。
●逃げられないのはなぜ?
史上最悪の犠牲者を出したスマトラ沖地震津波。多数の日本人観光客が犠牲になったプーケット島を襲った波高は、約3〜7mと推定されています。浪打ち際で5mの波に巻き込まれたら逃げようがないだろうと誰でも容易に想像できます。しかし、海岸線から100mも離れた家や人が流されるのを映像で見ても、にわかに信じられないのが普通です。気づかない人はともかく、波が来るのが分かったら早く逃げればいいのになぜ逃げないのだろうと考えてしまいます。そう考える人の多くは、津波の本当の怖さを知らない人なのです。
津波は海の深いところほどスピードが早くなります。深さ4000mで時速800km、ニ〇〇〇mでも時速500kmという新幹線の数倍、ジェット機と同じスピードでやってきます。そして、陸に近づくにつれ海底が浅くなりますから、ジェット機の勢いで暴走してきた波はそのまま浅くなった海底に、乗り上げ激しく衝突します。浅瀬にぶつかった波は泥や石を猛烈に巻き込みながら上陸してきます。上陸した波のスピードは地面との摩擦と障害物によってスピードがやや落ちますが、それでも最初は陸上選手が100mを駆け抜けるほどのスピードがあります。ですから、海岸線に近いほど津波に追いつかれる率が高いのです。仮に津波に気づいて逃げ始めても、直線的に高台に避難できればいいのですが、海岸通りの多くは海岸線と平行して造られています。通りを迂回して高台に向かおうとすると、面で押し寄せてきた波に巻き込まれてしまうのです。縦波ではなく横波と考えると良いと思います。ですから、逃げないのでなく、気がついたときには、逃げられないのが津波なのです。
●2mの津波で木造家屋は流失
陸に押し寄せた津波は、それだけのエネルギーを内包して人家を襲います。静かに水浸しになるのではなく力押しに密度の濃い泥水が、家を破壊するのです。通常2mの津波で木造家屋は破壊され、1mの津波で半壊するといわれています。そして、引いていくときは「引き波」といって、何かに引っ張られるように恐ろしい勢いで、陸上の建物、家財、人などすべてをさらっていきます。気象庁の出す津波警報で予想される波高さを1mと聞いて、軽く見るひとがいますが、津波は普通の湧水ではないのですから、避難勧告が出されたら直ちに避難すべきなのです。
島国日本、地震大国日本、災害はいつ来るかは分からない、自分自身・家族をまもるのは自分です。
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